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 日本画「森の奏」50号で、動画を作ってみましたが、遥か昔のことになりました。画像の粗さはその頃のコンピュータの環境によるもので、お見苦しい部分はご容赦下さい。森の音や匂いや温度までを表現したいと思う果てに、絵を動かしてみたくなったのですが、ちょっとした遊びとご理解下さい。

 森の中を歩いていると、風がそよぐ度に、あちこちの葉が擦れ合う音がします。姿は見えないけれど、鳥があちこちで鳴いている声、なんとも清らかな森の匂いの漂い、それらが何重にも美しく重なりあう様子が、まるでシンフォニーの様だと思えました。

 木々が覆い繁る森の中は、日常とは別の時空に誘われます。森の宇宙とでもいうような空間です。森から出て、また現実の日常に戻ってしまうわけなのですが、心身が浄化されエネルギーに充ちている自分が居ます。森には、大いなる力、そして完全なものがあることを、肌身を持って知るのです。

 

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