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Atsuko Miyazato's art world 宮郷敦子の絵の世界
自然 natuer
森を独りで散歩していると、ふっと、時空を超えたところに迷い込む感覚になることがあります。ぐるりと、緑色の世界に包まれ、上も下も右も左も感じない、宇宙空間にいるような開放感、また、人の優しい懐に包まれているような安心感に包まれます。
あちこちに木霊する鳥の声、時おり風が吹いて葉が擦れ合うザワザワという音、それらが、近くに遠くに、幾重にも重なり合い流れる。まるで素敵なシンフォニーの音楽の様です。
それから、しばらくすると、森と肉体との波長が合い始めるのか、身体全部が呼吸をし始めていく感覚にもなります。時空や言語を超えた理解、覚醒が降りてくるようで、緑の森は、まさに大宇宙、そして、大いなる力に感じます。
自然は、美しく、癒しがあります。しかし、変化や厳しさ、残酷さもあります。生死があり循環があり、人間が思う理想郷ではありません。だけれども、私たちがつまずいた時には、進むべき道の、指針になるものに思います。
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