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Atsuko Miyazato's art world 宮郷敦子の絵の世界
社 yashiro
厳島神社は宮島の象徴で、現在は世界遺産にも指定されました。
ただ、ここで生まれ育った私にとっては、そのような特別な存在ではなく、普通の生活の中の、家族でお参りに行ったり、お友達と回廊の床下で遊んだりした、身近な日常の中の神社でした。
優秀な先人達による厳島神社をモチーフにした素晴らしい作品の数々に、尊敬の念を抱く一方で、私自身がの思いとは異なるものが、どうしても残りました。独自の取材と研究を重ね、たどり着いたところは、厳島神社の建造物に秘められた自然観をベースに描くことでした。
古い日本の建造物は、自然と共存する形で建てられています。厳島神社の廻廊を歩く時、足音、鳥のさえずりを耳にしながら、風を感じ、床に織りなす陽と影の妙を愛で、進むごとに、温かさと冷たさを交互に感じられる。先人たちが生み出した建築の中の素晴らしい演出は、日本人の自然観そのものです。
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