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Atsuko Miyazato's art world 宮郷敦子の絵の世界
桜 sakura
現代の桜は、もともとあった山桜を、日本人の感性に合わせ、花だけが早咲きするように品種改良されました。日本に最も多いソメイヨシノは、その最たるモノです。いわば作られた植物、人工物でもある自然物といえます。このことは、文明と自然が融合しながら発展してきたことを語ってくれています。それは、人々の夢の実現で、人類の壮大な遊びです。
たった一週間程の間に、一心に咲き誇る桜の花は、艶やかであると同時に、とても儚い。先人達が日本画に描いた多くの桜は、枝垂桜などの、佇まいからして、儚さを形に表したものが多いです。しかしながら私は、日本の桜を代表するソメイヨシノには、力強さとボリュームを感じてなりません。日本人の創造力に対する讃歌として描いています。
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